商品の種をまき、育てるということ

こんにちは、イッチーです。

今回は、私が農業を始めるきっかけになった話をしようと思います。

これは、農業だけでなく、

「自分の商品を作る」という意味においては、共通する所もあるかと思いますので、

自分で何か事業を始めたいと思われる方の参考になれば幸いです(なるかわからないけど笑)

 

私が当時付き合っていた彼女(現在の妻)のアパートに入り浸っていたころ、

その頃の私は勤めていた飲食店を辞め、無職でした。

これといってしたい仕事もなく、

でも、何かやらなければ金は無い、

そんなときに、彼女が小さなプランターにハーブの種をまきました。

やがて芽が出て、すくすくと育つハーブを見て、閃いたのです!

「これならいける!」

なんの特技も趣味もない私でしたが、

仕事というのは「なんらかの商品を売ること」ということはわかっていました。

しかし、商品になるものも、資本もないわけですから、どこかに勤めるしか道は無いと考えていました。

しかし、プランターに種を蒔いたら商品が生えてきたわけです!

そこからは、どんどんコトが進行していきます。

スーパーの生産者コーナーという地元の直売野菜売り場にあった「生産者募集」の張り紙を見て、販売先を確保。

プランターで作るのには広く庭が必要ですが、それがなかったので、余った部屋で100円ショップのトレイなどを使い、水耕栽培で作ることにしました。

ネットなどで情報収集し、やり方を模索して、

まぁ、わりと上手くいきました。

で、販売したところ、売れましたね笑

しかしながら、単価は安いですし量が少ない為、1日売り上げが1000円〜2000円くらいにしかならない上に、育つのにも時間がかかるので、持続性も低い。という課題がありました。

要するに、供給が追いつかないわけです。

部屋はすでにハーブを作るシステムで埋め尽くされていましたし。笑(知らない人が見たら明らかに犯罪をやってるようにしか見えない)

で「よし!畑を借りるぞ!」となりました。

幸いにも、両親が趣味の家庭菜園をやるために借りていた畑の横の畑を、貸してくれました。

小さい畑とはいえ、いままでの部屋の中に比べたら広すぎるくらいです。 

そこで、ハーブだけでなく、トマトなども作ることにしました。

しかしながら、そんなことばかりやってたら当然、生活費は底を尽き、

野菜づくりどころではなくなってきたので、

とりあえず、野菜は副業にして、仕事をしようとハローワークに行ったところ、

そこで、あるパンフレットに目が止まったのです。

「農業をやってみませんか?」

そう、それが、新規就農者支援事業のパンフレットです。

そこには、農家になれば年に150万円の給付金が最長5年もらえる!と書かれています

つまり、5年ベーシックインカムです。

「これ最高ー!」笑

早速、窓口に相談にいきますが、まあ、まさに門前払いでした笑

ならば作戦変更。

再度ハローワークへ出向き、農業系の仕事を探しました。

その中に、現在の地域の農作業員募集があったわけです。

「これだ!」

早速、面接の手配をしてもらい、面接にいきました。結果は「不採用」(まじかー!笑)

しかし、そのときの面接官にいた農協の職員が、農協のバイトに誘ってくれました。

農協のバイトを終わる頃、先の不採用となった仕事に空きができて、晴れて採用となりました!

と、まあ、後は想像がつくでしょう、

じつは、ここからが、とんでもなく厳しい修行時代に入るのですが、

なんとか乗り切り、農家となり、ベーシックインカムをゲットしました。

 

「なんだこの話?」と思われるかもしれませんが、

「種をまく」と「育つ」という話なんです。笑

私くらいやる気の無い人間でも、最初の「種」がいまの自分を育てたわけです。

アクションとリアクションの繰り返しではありますが、1番最初のアクションだけが重要で、後は、リアクションに合わせるだけなんです。

「うまくいくわけない」

そういうことでも大丈夫なんです。

自分の想像とは、全く違うものが育ち、実るかもしれませんが、

それはそれでいいじゃないですか!

種をまきましょう!

では!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イチゴの土耕栽培と高設栽培

こんにちは。イッチーです。

私が農業を勉強していたころ、一緒に作業していた農家のおばあさんと話をしていたとき。

そのおばあさんが、イチゴの高設栽培(長いプランターのようなモノを高い位置に並べて栽培する施設栽培)について、

「わざわざ別の土を持ってきて地面の上に並べてつくるなんて、もったいない。農業は、その土地でやるもんだ。」

と、おっしゃったその言葉に、その時、私は感銘を受けたのです。

思えば、それが、私の失敗の始まりだった気がします。笑

就農3年目の私が思う、私の最大の失敗は、

土耕栽培(普通に地面で畝立てをしてイチゴを栽培する方法)で始めてしまったことです。

今回は、その土耕栽培と高設栽培について、思うことを書こうと思います。

 

「収量が圧倒的に違う」

まず、収量ですが、やはり、高設は水や肥料をコントロールしやすいです。

とくに、水は、苗の成長だけでなく、イチゴの実は90%が水分ですので収量に大きく影響します。

また、イチゴの実のなり方が、土耕はイチゴが床に触りますが、高設ではぶら下がる形ですので、デリケートなイチゴが傷つきにくくロスが減ります。

またイチゴはストレスなく綺麗な形を形成できます。

あと、高設では、ナメクジ、ネズミ、タヌキといった害獣による被害がほとんどありません。

あと、高設栽培では培土の温度が下がるのを防ぐために、土を温めるシステムがあります。

これには、燃料コストがかかりますが、

しかし、早期出荷を可能にすることができます。

土耕では、土の温度はコントロールは困難です。

こういった理由から、収量や単価に大きく差が出ます。

 

「労力が圧倒的に違う」

次に労力です。じつは収量以上にこれが重要です。

まず、収穫にかかる労力が雲泥の差です。

時間にすると、倍くらいは違います。

腰を曲げて足元のイチゴを摘んでいくのと

腰の高さにぶら下がったイチゴを摘むのでは疲労も所要時間も違います。

イチゴの繁忙期である収穫時期は、収穫とパック詰めの作業が仕事時間の大半を占めます。

収穫時間を大幅に短縮できるというのが、高設の最大の利点と言ってもいいかもしれません。

また、キズが少なく綺麗なイチゴが取れる高設栽培は、パック詰めもスムーズですので、土耕のイチゴよりも、パック詰めも速くなります。

その他の作業。苗の手入れ、苗の片付け、土壌消毒、耕耘、なども、全て土耕より高設のほうが楽です。

イチゴ農家の苗作り以外の部分においていえば、高設は仕事量を30%以上は軽減できると見ています。

 

「設備費用が圧倒的に高い」

では、高設栽培のデメリットはなんなのか?

まず、水や肥料不足への苗への反応が早いことがあげられます。

土耕にくらべ急速に培地の変化が起こるので管理には注意が必要になります。

つぎに、設備自体がすごく高く費用がかかる。というのが最大のデメリットです。

現在は資材原料の価格高騰(本当かは謎、笑)を理由に、1反の設備費用は約1000万円!(マジか!笑)

ハウスは別で、飽くまで高設栽培用の設備の設置価格です。

これは補助無しの金額ですが、下手したら家が一軒建つ価格ですね。笑

高設栽培で反収益を50万円上げて、それを支払いに当てたとしても、返済には20年以上かかるという、アホのような設備です笑

ですから、通常、農家さんは補助金を活用します。そうしますと、これが50%〜70%の補助金が出ますので、負担額は500万円〜300万円程度となります。(なんかの下取りキャンペーンのように、騙されてる感満載ですが‥笑、)

まぁ、業界の闇については詮索してもしかたありません。

 

「結論」

高額な費用がかかる高設栽培ですが、

イチゴ農家をずっとやるつもりならば、必須設備だと感じています。

個人的な意見をいえば、高設栽培でないなら、イチゴ農家になるのはやめたほうがいいかも‥とすら思います。

ですから、新規就農でイチゴをやるなら、

できるかぎり「高設栽培施設を探し借りる」

もしくは、「始めから融資を受けて高設栽培施設を導入する」のが良いかと思います。

身をもって土耕栽培の大変さを体験したいならば、試してから検討しても良いとは思いますが、実はこれが落とし穴です。

なぜなら、土耕栽培しかやってなかったら、高設栽培との比較はしようがないからです。

それに、土耕栽培に使う資材や機械が、のちに高設栽培に転換した際は無駄になります。

(私は、高設栽培の農家さんの手伝いをしたこともありますし、すぐ近隣に高設栽培の方がいるので、その方々を観察した結果、高設のほうが良いと考えるのですが)

確かめたい方は、ぜひ高設栽培の農家さんにこう訊ねてみてください。

「土耕栽培を、またやろうと思いますか?」と。

では!!

 

新規就農者コミュニティをつくろう!

こんにちは、イッチーです。

現在、構想中の地域コミュニティ「長崎県北ミクロとマクロ」は、まだ活動を開始できていないのですが、もう一つのプロジェクト「新規就農者コミュニティ」が着々とメンバーを増やしております!

こちらは、ライングループを活用してます。

ラインはスムーズですね

まぁ、コミュニティのテーマを細分化すると、わかりやすいというのも要因かと思います。

 

前置きが長くなりましたが。

今回は新規就農者コミュニティを作るべき、いつかの理由を書いてみたいと思います。

 

「農業は1人ではできない」

農業は、農繁期と農閑期、つまり、忙しい時期と忙しくない時期に極端な差があります。

1人で農業をするとき、1人でできる仕事の量を、この農繁期と農閑期のどちらに合わせるかで、栽培規模が決まります。

また、当然ですが、農業の収入は、ほとんどが農繁期にしか入ってきません。

つまり、「農繁期を自分1人で捌ける範囲」で農業をすると、規模はかなり小さくなり、収入もかなり少なくなりますので、

農閑期「収入が無い時期」を乗り切ることができなくなります。

兼業農家や、多品目栽培や複合経営であれば別ですが、

専業農家であれば、やはり、

「自分1人でやれる仕事量を農閑期にあわせる」のが妥当かと思います。

しかし、そうなると、忙しい時期に人手が足りなくなりますので、協力が必要になります。

そのとき、家族などの協力者がいない場合は

雇用を考える必要がありますが、

働いてくれる人を見つけるのは簡単ではありません。

 

「1人と2人は倍以上に違う」

施設栽培でのハウスに張るビニールや、地面に張るマルチシートなど、農業では、「広い資材や長い資材」を扱うことが多々あります。

また、1人では抱えきれないほど重い機械もあります。

こういった資材を扱う場合、1人で扱い作業するのは非常に困難です。

1人でやるよりも、2人でやれば倍以上に効率的にはかどる仕事も多いのです。

 

「植物は待ってくれない」

当然、体調の悪い日や、どうしても仕事ができない日ということがあります。

しかし、農作物は生き物ですので、人間の都合で待ってはくれません。

「数日、放置して全滅」ということがありえないわけじゃありません。

例えば、イチゴなら1年1作ですので、全滅すれば、1年の収入が丸ごと無くなります。

 

「コミュニティにできること」

移住系の新規就農者は、地元の農家に知り合いがいなかったり、家族や友人も近くにはいない場合がほとんどです。

上記のような場合、新規就農者の仲間がいれば、助け合うことが可能であり、

雇用に関する情報。

栽培技術に関する新しい情報。

病害虫や気候に関する注意喚起。

機械や設備入手に関する情報。

補助事業での組合仲間集め。などなど‥

とにかくメリットしかないのです。

というよりも、コミュニティが無いことは不安要素しかありません。

 

「コミュニティ最大のメリット」

そういった実質的なメリットに加えて、私が個人的な考えとして強調したいのは

「農業を楽しむ」ことを目的とした、コミュニティの存在です。

私は就農三年目ですが、やはり、初めの頃からすると、農業に対するモチベーションにも変化が出てきます。

常に新しい人に接して、そこにある初心に触れることは大事ですし、同時に、自分の経験から学んだことを、新しい方の活動に活かしていくという循環を生み出し、

自分の仕事が、単に「生活の為」とか、

「おいしい農作物を消費者に届ける」ということだけでなく、

「地域や仲間の役に立つ」

ということは間違いなくモチベーションを高めてくれます。

農業に対するモチベーションをお互いが高めあえる、そんなコミュニティが作れたら、

今後も農業を楽しみながら続けていける気がするのです!

では!

 

イチゴ農家はどのくらい儲かるのか

こんにちは。イッチーです。

「イチゴ農家になれ」といいながら、肝心なことを教えてませんでしたね。

今回は、イチゴが、どのくらい儲かるのかを書いてみたいと思います。

 

「広さが同じでも利益は同じではない」

イチゴの収益は「反収」といって、1反(1000㎡)あたりに換算されて表現されることが多いので、それで、説明します。

ちなみに人間1人(繁忙期のみパート数名を雇用)のスタイルで作れるのも、おおよそ1反だと理解していただいてかまわないと思います。

収益の計算は、わかりやすくザックリと、

収量(パック数)×単価−農業経費=収益

で説明します。

収量‥10000パック〜30000パック

平均単価‥250円〜280円

経費‥売上の50%〜60%

というのが、おおよその数字です。(異論のある農家さんもいるとは思いますが‥)

見てわかる通り、幅があります。

特に収量に関しては、高低に3倍の開きがありますが、これは、技術や、栽培期間の長さ、などで、農家によってこれくらいは差があります。20000パック前後あたりが現実的なラインだと思います。

 

収量20000パック×平均単価270円

=売上540万円

そこから、経費の55%(297万円)を差し引きます。

粗利益243万円

これが、イチゴ1反の収益です。

 

「広くしても、儲からない」

「年収250万以下なんて、少なくてやってられねーよ!その倍は稼ぐぞ!」

ってことで、栽培面積を倍にしたらどうなるでしょうか。

その場合、常勤雇用を1名雇ったほうがよいでしょうからザックリと人件費が200万円よけいにかかります。粗利益、倍の486万円から、それを差し引くと、残り286万円。

売り上げが、1000万円を超えたので、消費税を納税しなければいけません、それが約39万円余計にかかるとして、結局、収益は247万円!

面積、倍にしたのに4万円しか増えてねー!笑

 

「稼ぐ方法は広さにあらず」

ちなみに、イチゴには、スケールメリット(広くすればするほどコストが下がる)がありません。なぜなら、作業のほとんどが、手作業だからです。

収益を上げたいならば、着目すべきは、先に述べた1反あたりの「収量の幅」です。

要するに、「狭い範囲でたくさん採る」これに勝る方法は無いのです。

また、経費を削減。

販売方法による単価増。

こういったことは、面積を広げて忙しくなるとなかなか考えが及ばなくなります。

また、年収を上げたいならば、イチゴを広く作るよりも、時間の使い方を考えたほうがよいですね。

イチゴの作業が暇な時に別の仕事で稼ぐほうが、時間の節約になり、年収も上げやすいかと思います。

 

「農業はなぜ家族でやるのか」

ただ、広く作って常勤雇用することにもメリットはあります。農業も、「自分が健康であること」が大前提です。しかし、病気やケガでいつ仕事が出来なくなるかはわかりません

そんなときに、仕事をわかっている人がいるのはたいへん心強いですね。

それが「農業は家族でする」という最大の理由だと思いますね。

 

「最後に」

今回あげた数字は、あくまで私の浅い経験と知識によるものですので、異論は多いと思いますが、ご容赦ください。

ひとつの意見として、参考程度にしていただけたらと思います!!

 

目指せ30000パック!笑

では!

 

農家になる為には何をするべきか

こんにちは、イッチーです。

最近、地域の新規就農者のグループラインを作りました。

そこに参加する地域おこし協力隊の方2名と、隣町の新規就農者の方1名と、私の計4名で、親睦会を開きました。

 

で‥結局、私は飲み過ぎて、何を話したかほとんど覚えていません。

やっぱり、真面目な話はお酒飲みながらやるもんじゃないですね。笑

ただ、今年から地域おこし協力隊として活動する方から

「結局、農業する為にはどういう準備をしたらよいのですか?」

という質問を投げかけられたのを記憶してるので、それについて、私なりに書いてみようと思います。

正解ではないかもしれませんが、一つの参考として、読んでいただけたら嬉しいです。

 

「農家の定義」

農家になる為の準備の前に、そもそも、「農家ってなんなの?」ということを知る必要があるでしょう。

異論もあるかもしれませんが、私の解釈では、これには一つ明確な答えがあります。農家とは「農地を持っていること」です。

 

「農地を取得するには」

農地さえ手にいれれば、農家になれるわけです。

簡単な答えではありますが、じつはこれが、

農家になる為の最大の難関となります。

なぜなら、農地には「農地法」という法律が存在し、それに基づいて売買も貸借も行われます。まあ、難しいことは私もよくわかりませんが、誰でも簡単に農地を手に入れるってワケにはいきません。

 

「農業委員会の存在」

各自治体には、農業委員会というものがありまして、農地に関する取り引きを精査したり認可したりすることになっています。

ですから、まず、農業委員会に、農地を買う、もしくは、借りることを許可してもらう必要があるわけです。

つまり。農家になる為にするべきことは、

「地域の農業委員会に認められる存在になる」しかありません。

 

「認めてもらうための4つの項目」

1、「やる気」

農業委員会では、その農地で農業に従事する時間などが設定されています。つまり、

「ちゃんと農業やってくれないと困る」ということです

これは、やる気さえあればクリアできますね!

2、「技能」

いくら、「やります!」と言っても、やる気に伴う「技能」が必要です。

これは、研修などの学習の経歴を提示するしかありませんので、やはり、ある程度の実習や研修はやる必要があると思います。

3、「経営力」

農業も立派な事業ですから、経営が成り立つという根拠も必要です。設備や運営資金ですね。

これは、重要なような気がしますが、結局、お金の問題は個人差がありすぎるので、判断が難しいのです。

自己資金で設備を揃えて運転資金を準備してからじゃないと認めてもらえないわけではないので、お金が無いことは農家になる為の重要な要素ではない。という気がします。

レンタルや融資といった方法でも農家にはなれます。

ただお金はあったほうがよいですし、

自分の生活を農業で維持していかなくてはならないのですから、生活を含めトータルで、ちゃんと考える必要はあります。

お金の問題については、自治体や先輩などと相談しながら決めていく感じになると思います。

4、「信用」

じつは、これが最も大事かもしれません。

誰だってわけのわからない変なやつに土地を貸したり、地域に住み着いたりしてほしくないわけですから、信用できる人間であるということを認めてもらえるかどうかは大事なんです。

農業委員というのは、地域の農家さんから選出されるので、地域の農家さんの代表のような方々です。

つまり、地域の農家さんとコミュニケーションを取り、顔と名前を覚えもらう。

という作業は非常に重要です、もちろん良い印象を持ってもらわなければいけません。

積極的にコミュニケーションをとって、信用を獲得しましょう。

あと、自治体や農協などにも後押ししてもらえるとかなり有利になりますので、組織とのコミュニケーションも大事です。

 

「まとめ」

つまり、「農家になるためにすべきこと」は

農業に従事するというモチベーションを保ちながら、地域の農家さんとコミュニケーションを取りつつ、ある場所で一定期間の実習を行い、

その間に生活設計、営農計画を立てる。

そうやっていると、そのうち、農業委員会には認めてもらえる条件が整いますので、

最終、農地を取得して、

あなたは、晴れて農家になれます!

では!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピタゴラ装置的人生観

こんにちは、さわやかな雨上がりのイッチーです。

今回もイチゴを収穫しながら、ぼんやり思うことを書こうと思います。

 

最近、イチゴ畑に、なにやらケモノが侵入しているようです。

足跡から推察すると、おそらくタヌキですね。イチゴを食べに来ているようです。

しかし、私はこれを黙認することにしました。

なぜなら、この侵入者が現れるようになってから、野ネズミの被害がピタリと収まったからです。

タヌキの被害とネズミの被害を正確に比較することは出来ないんですが、野ネズミはイチゴのタネをちょこちょこと食べて回るので、非常に厄介なんです。種一粒でもやられると、そのイチゴは捨てるしかありませんからね。

一方、タヌキはイチゴを丸ごと食べますから一体、どのくらい食べているのか謎です笑

まあ、そもそも、両方いない方が良いのですが、野ネズミは駆除も難しいので、まあタヌキに追い払ってもらうことにしました笑

 

と、まぁ、農業には、害虫、害獣、雑草と仕事の邪魔になるものがたくさんあるのですが、逆に、仕事を助けてくれる、連中もいます。

それを、「害」と「益」に単純に仕分けることはいかがなものでしょうね。

ある害虫を殺したいから農薬を撒くと、べつの害虫を駆除してくれる益虫も死にます。

雑草を刈ると、太陽の光を取り戻したべつの雑草が生き生きと伸びてきます。

生態系は、とてつもなく複雑で、人間の都合でコントロールできるほど単純ではないんですが、なら、全部放置すればよいのか?というと、そうも言ってられないのも事実です。

 

まあ、結局は、選択の問題でしかないのです。うまく、自然の仕組みを利用しながら、循環する形を模索していく、

こっちをこうしてみたり、

あっちをあーしてみたり、

なんにもしないでおいてみたり、

まあ、だいたい、うまくいきませんけどね笑

ただ選択には必ず、何か良いことと悪いことの両方が起こり、そこから、また次の選択を行う

 

そんなことを、ピタゴラスイッチの複雑な仕掛けによってゴールへ導かれていく玉に重ねてみたりするわけです。笑

 

まあ、 しかし、こんな装置を一度の失敗もなく作成できるわけないんですよね。

おそらく、私たちがテレビで見てるのは膨大な失敗を繰り返し、試行錯誤して作り上げられた、完璧な、「結果」にすぎないんです。

コロコロと数ある難関を見事にクリアしていくことも、ある意味、本当の過程ではないんです。

本当の過程は、数々の選択と失敗と試行錯誤。

 

完璧なものをみてしまえば、自分は全くの凡人にみえるんですが、なんとか玉をゴールに導く為に、日々、悩むのが人生ってもんですよね。

 

では!!

 

 

 

 

農業に起こっている地殻変動

さて、雨でまったりのイッチーです。

今回は、農業って今後どうなっていくんだろう?ということをまったりと想像してみようと思います。

 

農業従事者は減少の一途で、すでに200万人を割っているようです。まあ、それはそうですよね。農業はとくに超高齢化してますから。

しかし、じつは、若い農業従事者に関していえば少しづつ増えているのです。

まあ、新規就農者を支援する国策が功を奏してるのかもしれませが、たんにそれだけでは無い気もします。

 

Twitterでは地方で活躍する若い方の発信を多く目にします。それは、自分なりの仕事を自分が選んだ場所でやる。自分らしく生きる。ということが、今は人生の選択として存在し、事実、その動きは拡大しているように思います。

行政の地方創生の施策「地域おこし協力隊」の存在も、この動きに拍車をかけているように感じます。それは、若者たちの地方への関心の高まりとタイミング的に、うまくマッチしたのかもしれません。

 

そんな中で、地方での仕事の選択として農業があるわけですが、若者は「それしかない」から農業をやるという感じではない気がします。

むしろ、彼らは好んで農業に関心を寄せているのです。その中でも、彼らは「自然栽培、有機栽培」といった農業スタイルを好む傾向にあります。私の住む地域の知り合いでもその傾向はあります。彼らは、「食と健康」や「自然」といったものに強い関心を示していると感じます。

それが「何故か?」というのではなく、私は、その「傾向」に興味をもっています。

 

農業に若者が増えているとはいえ、全体で見れば、減少であるのは間違いありません。

農家がいなくなって耕作放棄地が増えてしまうことももちろんですが、農業従事者の数が減れば、農業の政治への影響力も無くなるでしょう、やれ農協は解体、やれTPPだとか不安要素満載です

今は、まだ、国がいろいろと政策を立ててくれてはいますし、補助金もあります。しかし、そんなこともいつまで続くのか、わかりません。

つまり、農業の未来は全く見えない状況です。

しかも、これは、遠い未来の話ではありません。

 

インターネットの普及により、農業にもIT技術がいろいろと導入されているようですが

私は、農業において、インターネットは栽培技術的には結びつきにくいと感じています。

販売や流通においては大きく変化するでしょうが、農業という業種になにか特別な変革をもたらすというインパクトは想像しにくいのです。

私はむしろ、先に述べた、若者たちの動向と、そこに存在するインターネットと農業の結びつきが農業に大きな変革をもたらすのでは?、と感じているのです。

 

いずれにしろ、農業は近い未来に、大きな変化が起こるはずです、それは5年、10年程度先の未来です。その変化を敏感に感じ取り、そこに何かチャンスを感じる若者が集まり、農業に関心を示しているのかもしれません。

彼らは、新しいライフスタイル、新しいビジネスモデルを提案し、新しい農業を確立してくれるのかもしれませんね。

 

全く見当違いかもしれないんですけど、そう考えると、私は、なんだかワクワクとするのです。笑

では!!