イチゴ農家はどのくらい儲かるのか
こんにちは。イッチーです。
「イチゴ農家になれ」といいながら、肝心なことを教えてませんでしたね。
今回は、イチゴが、どのくらい儲かるのかを書いてみたいと思います。
「広さが同じでも利益は同じではない」
イチゴの収益は「反収」といって、1反(1000㎡)あたりに換算されて表現されることが多いので、それで、説明します。
ちなみに人間1人(繁忙期のみパート数名を雇用)のスタイルで作れるのも、おおよそ1反だと理解していただいてかまわないと思います。
収益の計算は、わかりやすくザックリと、
収量(パック数)×単価−農業経費=収益
で説明します。
収量‥10000パック〜30000パック
平均単価‥250円〜280円
経費‥売上の50%〜60%
というのが、おおよその数字です。(異論のある農家さんもいるとは思いますが‥)
見てわかる通り、幅があります。
特に収量に関しては、高低に3倍の開きがありますが、これは、技術や、栽培期間の長さ、などで、農家によってこれくらいは差があります。20000パック前後あたりが現実的なラインだと思います。
収量20000パック×平均単価270円
=売上540万円
そこから、経費の55%(297万円)を差し引きます。
粗利益243万円
これが、イチゴ1反の収益です。
「広くしても、儲からない」
「年収250万以下なんて、少なくてやってられねーよ!その倍は稼ぐぞ!」
ってことで、栽培面積を倍にしたらどうなるでしょうか。
その場合、常勤雇用を1名雇ったほうがよいでしょうからザックリと人件費が200万円よけいにかかります。粗利益、倍の486万円から、それを差し引くと、残り286万円。
売り上げが、1000万円を超えたので、消費税を納税しなければいけません、それが約39万円余計にかかるとして、結局、収益は247万円!
面積、倍にしたのに4万円しか増えてねー!笑
「稼ぐ方法は広さにあらず」
ちなみに、イチゴには、スケールメリット(広くすればするほどコストが下がる)がありません。なぜなら、作業のほとんどが、手作業だからです。
収益を上げたいならば、着目すべきは、先に述べた1反あたりの「収量の幅」です。
要するに、「狭い範囲でたくさん採る」これに勝る方法は無いのです。
また、経費を削減。
販売方法による単価増。
こういったことは、面積を広げて忙しくなるとなかなか考えが及ばなくなります。
また、年収を上げたいならば、イチゴを広く作るよりも、時間の使い方を考えたほうがよいですね。
イチゴの作業が暇な時に別の仕事で稼ぐほうが、時間の節約になり、年収も上げやすいかと思います。
「農業はなぜ家族でやるのか」
ただ、広く作って常勤雇用することにもメリットはあります。農業も、「自分が健康であること」が大前提です。しかし、病気やケガでいつ仕事が出来なくなるかはわかりません
そんなときに、仕事をわかっている人がいるのはたいへん心強いですね。
それが「農業は家族でする」という最大の理由だと思いますね。
「最後に」
今回あげた数字は、あくまで私の浅い経験と知識によるものですので、異論は多いと思いますが、ご容赦ください。
ひとつの意見として、参考程度にしていただけたらと思います!!
目指せ30000パック!笑
では!