移住者は夢を語れ。地域は夢に学べ。

こんにちは。イッチーです。

さて、今回は、就農や移住を希望する方が必ずといっていいほど経験する

「理想を話すと小馬鹿にされる問題」

について、個人的な思いを語ります。

 

これから新しい場所で新しい人生を生きようという方には必ず「理想」があります。

「夢」といっても良いでしょう。

しかし、現実を知る人からすれば、

それはときに滑稽に見えたり、愚かに感じたりするのかもしれません。

 

地元の人にうっかり自分の理想を話そうもんなら、全力で否定されるか、笑われます。

それを何回か経験すると、そりゃあもう当然

理想を語るのが怖くなってきますよね。

 

でも、わたしは、あえて、そんな方たちに言いたいのです。

否定されること笑われることを恐れずに

「全力で語って下さい!」と。

 

わたしもかつて就農する前は、理想があり、それを行政や農家さんに話したときは

「農業はそんな甘いもんじゃない」的な話を散々され、脅されました。

「いかにしてあきらめさせようか」と思っているとしか思えないほど、農業のネガティブな話をされます。

今思えば、たしかに彼らのいうことは正しかった気もします。

そりゃそうですよね。

現実をまだ知らない私 と知っている彼ら

正しいのは彼らでしょう。 

しかし、じゃあ、

農業を知らない人が夢みる「理想の農業」ってただの幻想でしかないのか?

 

行政や農業をやっているに農業の悪いところをたずねれば、そりゃあたくさん教えてくれるでしょう。

逆に、農業の良いところをたずねてみて下さい。

おそらく、一瞬、考えて、言葉につまるんじゃないですかね?笑

 

これはへんな話なんです。

移住や就農を勧めときながら、

希望した人の理想に対し、現実的なネガティブ要素を叩きつけて、

その理想をぶっ潰そうとする

それは、自分たちの地域や農業に誇れるものがないもんだから、そのレベルに移住者のマインドを引きずり下ろして、地域に見合った型にハメようとする。

 

そんな本末転倒な受け入れ姿勢では

移住者、受け入れ地域、共に不幸になるだけではないでしょうかね。

 

農業を知らない人が語る理想的な農業は

それこそが、農業の魅力なんだと思います。

 

そのことを行政も農家も知らないといけない。

それを応援し、実現させようとする努力こそが

農業やその町の活性化につながるという意識かが必要だと思うのです。

そこに、現実的な厳しさを知ってるからこそできるアドバイスや手助けがあればいい。

 

移住者と地域は、理想と現実という両輪によってのみ地域に勢いをもたらすのだということを

両者が理解する必要があると感じます。

 

知らないからこその夢や理想、

そこに、私たちが目指すべき形のヒントがあるに違いないのです。

 

では!