商品の種をまき、育てるということ

こんにちは、イッチーです。

今回は、私が農業を始めるきっかけになった話をしようと思います。

これは、農業だけでなく、

「自分の商品を作る」という意味においては、共通する所もあるかと思いますので、

自分で何か事業を始めたいと思われる方の参考になれば幸いです(なるかわからないけど笑)

 

私が当時付き合っていた彼女(現在の妻)のアパートに入り浸っていたころ、

その頃の私は勤めていた飲食店を辞め、無職でした。

これといってしたい仕事もなく、

でも、何かやらなければ金は無い、

そんなときに、彼女が小さなプランターにハーブの種をまきました。

やがて芽が出て、すくすくと育つハーブを見て、閃いたのです!

「これならいける!」

なんの特技も趣味もない私でしたが、

仕事というのは「なんらかの商品を売ること」ということはわかっていました。

しかし、商品になるものも、資本もないわけですから、どこかに勤めるしか道は無いと考えていました。

しかし、プランターに種を蒔いたら商品が生えてきたわけです!

そこからは、どんどんコトが進行していきます。

スーパーの生産者コーナーという地元の直売野菜売り場にあった「生産者募集」の張り紙を見て、販売先を確保。

プランターで作るのには広く庭が必要ですが、それがなかったので、余った部屋で100円ショップのトレイなどを使い、水耕栽培で作ることにしました。

ネットなどで情報収集し、やり方を模索して、

まぁ、わりと上手くいきました。

で、販売したところ、売れましたね笑

しかしながら、単価は安いですし量が少ない為、1日売り上げが1000円〜2000円くらいにしかならない上に、育つのにも時間がかかるので、持続性も低い。という課題がありました。

要するに、供給が追いつかないわけです。

部屋はすでにハーブを作るシステムで埋め尽くされていましたし。笑(知らない人が見たら明らかに犯罪をやってるようにしか見えない)

で「よし!畑を借りるぞ!」となりました。

幸いにも、両親が趣味の家庭菜園をやるために借りていた畑の横の畑を、貸してくれました。

小さい畑とはいえ、いままでの部屋の中に比べたら広すぎるくらいです。 

そこで、ハーブだけでなく、トマトなども作ることにしました。

しかしながら、そんなことばかりやってたら当然、生活費は底を尽き、

野菜づくりどころではなくなってきたので、

とりあえず、野菜は副業にして、仕事をしようとハローワークに行ったところ、

そこで、あるパンフレットに目が止まったのです。

「農業をやってみませんか?」

そう、それが、新規就農者支援事業のパンフレットです。

そこには、農家になれば年に150万円の給付金が最長5年もらえる!と書かれています

つまり、5年ベーシックインカムです。

「これ最高ー!」笑

早速、窓口に相談にいきますが、まあ、まさに門前払いでした笑

ならば作戦変更。

再度ハローワークへ出向き、農業系の仕事を探しました。

その中に、現在の地域の農作業員募集があったわけです。

「これだ!」

早速、面接の手配をしてもらい、面接にいきました。結果は「不採用」(まじかー!笑)

しかし、そのときの面接官にいた農協の職員が、農協のバイトに誘ってくれました。

農協のバイトを終わる頃、先の不採用となった仕事に空きができて、晴れて採用となりました!

と、まあ、後は想像がつくでしょう、

じつは、ここからが、とんでもなく厳しい修行時代に入るのですが、

なんとか乗り切り、農家となり、ベーシックインカムをゲットしました。

 

「なんだこの話?」と思われるかもしれませんが、

「種をまく」と「育つ」という話なんです。笑

私くらいやる気の無い人間でも、最初の「種」がいまの自分を育てたわけです。

アクションとリアクションの繰り返しではありますが、1番最初のアクションだけが重要で、後は、リアクションに合わせるだけなんです。

「うまくいくわけない」

そういうことでも大丈夫なんです。

自分の想像とは、全く違うものが育ち、実るかもしれませんが、

それはそれでいいじゃないですか!

種をまきましょう!

では!