直売所での価格設定について

こんばんは。殺風景ブログのイッチーです。

今回は、直売所に商品を出すときの値段の付け方や考え方について書いてみたいと思います。

 

「安く売ると嫌われる!?」

わたしも、苺やその他の野菜などを直売所で売っています。そんな中、時折耳にするのが、「安く売る人がいて困る」という話です。直売所自体が過度に安く売ることを禁止していることも珍しくありません。理由としては、「安く売るとその他の人の商品が売れない」ということだと思います。果たしてそれは本当に「生産者を守る」ということになるのでしょうか?

 

「安く売るメリットは何なのか?」

例えば、ある人が300円の商品を出しているとします。それを見た私が290円で出します。すると、次の日その人が280円に下げます。そして、私は270円に‥。

これが価格競争なのですが、そんなことが起こるのは価格設定の根拠が「人より先に売ること」だからです。

なぜ先に売りたいのか?それは、「売れ残りたくない。ロスを出したくない。」ということです。

これは「需要と供給のバランス」の問題です。つまり、市場価格と同じ原理なんです。

「売る量より買う量が少ないから値段が下がり、逆なら上がる‥」あたりまえのことです。

直売所で、値段を下げるのは、「人よりも安く売る」ことが目的ではなく、「売れ残りを出さない」ことが目的なんです。

だから「値段を下げることを禁止する」というのは、「みんな同じくらいのロス(売れ残り)を受け入れましょう」ってことで、そんなことって消費者にも、販売所にも、生産者にも、良いことであるわけが無いんですね笑。生産者なら、売れ残って捨てるくらいなら、安くても売りたくないですか?笑。

 

「値段は何を基準に決めるべき?」

つまり、値段を決定する要素は「速度」だと思います。例えば、出品してからその日のうちに売りたいのか、次の日までかかってもいいのか?で値段は変わります。

他者の商品が売れてしまった後にでも売れればよいなら、他者より高く設定できます。ただそれは、他者の商品の量と消費の量にも左右されますので、結局は、「出品して完売するまでにかかった時間」で値段をコントロールするべきだと思うのです。

決して、「他者がいくらで出してるから」を基準にするべきじゃないんです。なぜなら、そういう値段の付け方は、結局、自分が損をするからです。商売は「できる限り高く売る」方が良いに決まっていますよね笑

 

「付加価値は価格で相殺される」

ちなみに、もし、あなたの商品が他者と同じ価格で並んだとしたらどうでしょうか?そのとき、あなたの商品が選ばれる自信はあるでしょうか?

私は、「付加価値は価格で相殺される」と考えています。つまり、「ウチの商品はおいしい」とか「容器に気を使っている」といった付加価値というのは、それを理由に値段を上げたときに相殺され価値を失う。という考えです。

私は飽くまで、「同価格で並んだときに優先的に選んでもらう為の努力」だけを付加価値と考えています。そうすることで、常に他者より優位に立っていることが可能なのだと思うのです。

「付加価値があるから高くつける」なんて自惚れでしかありません。その奢りや拘りに苦しめられるケースはしばしば見受けられます。

値段は常に、「売れていくスピード」だけを基準にするのが無難です。

 

「最後に」

速度で決めるとは言っても、価格については試行錯誤です。早く売れすぎたり、売れ残ったり‥他者が出してくる量もいつ出してくるかも知る由もないわけですしね笑

でも、そこは結局、経験しかないかなと思います。感覚というか、「あ、今日はいくらだな‥」っていう直感です笑。日々の市場観察が重要ですね!(結局そんなオチかよ!)すんません!笑

では!!